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<    パキシルCRのほうがいいのか

先日はパスワード制の記事にしてしまい、申し訳ありません

先日の記事は、7月13日(日)に行われる薬剤師ジャーナルクラブの今回の題材に関する
るるー主の私見になります。

やはり自分で症例シナリオ読んで、文献読んで考えてもらうのがいいかなと思いますので
これがまだやってない人が先に僕の意見読んでバイアスがかかるのを避けたかったので
パスワード制にしました

というわけでよかったら参加してもらえると楽しいです♪

平成26年度第4回薬剤師のジャーナルクラブの開催のお知らせ

ちなみに僕の昨日の記事のパスワードは4510471(仕事しない)です



さて今回のネタですが、悩ましいです。

パキシルCRのプレリリースとして

「パキシル®CR錠」の製品特性
「パキシル®CR錠」は製剤技術を用いて血中薬物動態を緩やかにした、抗うつ薬として本邦初のコントロールドリリース(放出制御)製剤です。
腸溶性フィルムコーティングおよび2層の放出制御技術2)を用いて、胃を通過した後に薬物が緩やか且つ持続的に放出されるように設計されています。
「パキシル®錠」(速放錠)と比べて、単回投与時の血中濃度の上昇が緩やかであること、反復投与時の血中濃度の変動が小さくなることが示されています。海外臨床試験3)において、有害事象の悪心の発現低下が示されています。
海外の報告3),4)において有害事象による治療脱落がプラセボと大きく異ならないことが示されており、治療導入がしやすく長期の治療継続率向上に寄与することが期待されます。



そしてパキシルのサイトでのこの表

パキシルCRの悪心発現頻度

最近読んだ本で、プロフェッショナルから学ぶ医薬品副作用の対応50という本の中でも
このパキシルCRの図を用いて、パキシルCRへの変更をすすめていました


こういう情報があると、パキシルよりパキシルCRのほうが悪心起こりづらいだろうな~という認識に
なるのは避けられないと思います、僕もそうでした

ただそこででてくるのが、この文献

Paroxetine controlled-release formulation in the treatment of major depressive disorder: a randomized, double-blind, placebo-controlled study in Japan and Korea.

アブストラクトだけしか読めていないんですが、このなかで

The incidence of adverse events was 65% in CR, 69% in IR and 55% in placebo.

ってあるんですよね(汗)

この場合は有害事象なので悪心の副作用といってるわけではないですからね・・・


こういう情報が出てくると、最初の悪心の頻度が少なかった論文もみたくなりますよね~

はい、ではこちらです!!

Efficacy and tolerability of controlled-release and immediate-release paroxetine in the treatment of depression.

むむ、ランダム化の記載がアブストラクトでは見つけられない、

どちらの論文もフルテキストで読みたいです

ただパキシルCRって発売は2012年だよね?

海外ではもっと早くから販売してたみたいだけど、日本ではあからさまなジェネリック発売にあわせて
ぶつけてきたんだよね、そして売り文句は悪心の頻度が少ないと

有害事象の頻度はたいして差がないという論文は2011年・・・

なんだかな~って思ってしまうのは僕だけですかね?


一応、誤解がないようにかきますけど、いまのところだと悪心が気になる方には
パキシルCRへ変えてみるっていうアプローチをするのはいいと思います
僕もそういう事例がきたらすると思います
ただこの事例をもとに普通錠だと血中濃度が上がりすぎるから悪心の頻度が高くなるといった
ことを言いすぎるのはどうかなと思うんですよね

血中濃度の差が臨床効果の決定的差でないことを・・・教えてやる!

あつ多分これが言いたいだけだわwww スポンサードリンク
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Comment
1827
4コマにしてるだけで
漫画ではないよね

1828
勉強になります。
自分も勘違いしてましたw

1829
こんにちは

興味深く、私も調べてみました。

Paroxetine controlled-release formulation in the treatment of major depressive disorder: a randomized, double-blind, placebo-controlled study in Japan and Korea.

の治験の登録をみるとプライマリー、セカンドリーのエンドポイントにも何故か副作用について書かれていないですよね
http://clinicaltrials.gov/show/NCT00866294

CRが副作用が少ないという話の源泉はEfficacy and tolerability of controlled-release and immediate-release paroxetine in the treatment of depression.
原文 以下
file:///C:/Documents%20and%20Settings/kauuuuuuuuu/My%20Documents/Downloads/%23685%20J%20Clin%20Psychiatry%20(2002)%2063,%20577-584.pdf

ランダム化はされていないですね。

最初の論文の結果を絶対のものにしたいですかな。汚されたくないのかなー
それ以降の臨床試験において有効性が同等ということだけに意識を向けているような気がします。有害事象の多さを”有害事象を多いのように見えるのはエンドポイントを設定していないですから”と言われそうです。、著しい問題がなければ外国で売られているものを日本で発売できませんとはなかなか当局もいえないですよね。

薬物動態厨が大喜びするネタですね。

ザイザルにしろパキシルCRを熱心に売っているところ見ると弾が枯渇し始めているんですね。

1833
>名無しさん

確かに漫画ではございませんね・・・

誇大表現で申し訳ございませんm(__)m

1834
>匿名希望さん

僕も後から出てくる製剤特性を生かし改良された薬が
実はたいして変わらないとは思いませんからね・・・

やはり疑わなきゃダメですね

1835
>みやみやさん

こんばんは、コメントありがとうございます

みやみやさんからコメントもらうなら、もう一度きちんと調べなきゃと思って
ググっていたら、この日本、韓国の試験って第Ⅲ相試験だったみたいでパキシルCRの
IFにのってました(汗)

で、副作用の項目見たら、さらにびっくり

Ⅲ相試験での副作用:CR錠(65%)、普通錠(60%)
悪心:CR錠(161例中28例、17.3%)、普通錠(83例中12例、14.4%)

さらに中止後症状までのってます

CR錠のほうが血中濃度が安定しているから離脱症状が少ないとか考えられるのかも
知れませんが・・・

CR錠(161例中52例、32%)、普通錠(83例中19例、23%)

CR錠は投与初期の悪心が少ないことが予想されるが・・・う~ん(汗)

>ザイザルにしろパキシルCRを熱心に売っているところ見ると弾が枯渇し始めているんですね。

まったくですね

確かザイザルはアレグラに眠気での臨床試験やってた気がしますがペーパーに
なってこないですね~

そういえば最近ルミフェンでしたっけ?

これもCOX2選択制が高いから副作用が少ないと言い切る薬剤師が
でてきそうで早めの処置が必要ですかね

COXの選択制の違いが胃粘膜傷害の決定的な差でないことを・・・

1838
インタビュー フォームしっかり見てなかったです。ありがとうございます。

1841
>みやみやさん

いえいえ、こちらもいつもありがとうございます(^◇^)

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